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ナイトライド・ニュース

2005/10/21 「演出照明「ブラックライト」 紫外線LEDで代替」(日本経済新聞)

演出照明「ブラックライト」

紫外線照射装置

光を演出するブラックライトの代替需要を狙う
(下部が紫外線照射装置)

光半導体ベンチャーのナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市、村本宜彦社長)は樹脂で封止することで光の取り出し効率を同社従来製品の2倍に高めた紫外線発光ダイオード(LED)を開発した。100個搭載した照射装置として来年1月に発売する。紫外線の蛍光作用を使い、演出照明として普及している「ブラックライト」の代替需要を狙う。ナイトライドが新装置 紫外線LEDで代替 光取り出し効率2倍開発した紫外線LEDの封止材は樹脂のエポキシとシリコンを一定割合で混合し、紫外線による白濁や分解など劣化を防いだ。樹脂は従来のガラスに比べ光の屈折率が小さく、より多くの光を通す。この結果、チップから外部への光の取り出し効率が10%から20%に高まった。
紫外線LED一個の出力は375ナノ(1ナノは10億分の1)メートルの波長の光で12ミリワット。これを100個搭載し出力1.2ワットにした紫外線照射装置をブラックライトの代替機として発売する。価格は2万9800円。月に千台の販売を見込む。
新装置は従来の蛍光灯を使うブラックライトに比べ寿命が約10倍の1万時間と長く、肌のしみやそばかすの原因とされる短波長の光を含まない特徴を持つ。
360度に光が広がる蛍光灯に対して、照射幅は30度と狭く、頻繁なオンオフや光の強弱の調整もできる。「ブラックライトの利用範囲を一層広げる道具になる」(村本社長)と期待している。
ナイトライド社は今後、ブラックライトの代替以外に光反応樹脂の硬化装置や光触媒と組み合わせた空気浄化装置としての拡販も見込む。


▼ブラックライト 可視光をカットする特殊ガラス管内に紫外線を放射する蛍光体を塗布した照明装置。紫外線で光る蛍光剤を塗った反射板を組み合わせて様々な色を出すタイプは、ホテルや飲食店などのホール、室内を光で演出するインテリア照明として普及している。
演劇やコンサートなど舞台の演出用に遠方まで届く大型タイプから乾電池で使えるタイプまであり、最近はテーマパークや競技場などで来場者の手の甲に少量の蛍光剤で印を付け、再入場する際に蛍光剤を発光させ確認する道具としても利用が広がっている。製品に付いた細かい傷を探す装置や油漏れなどを検査する装置としても使われる。
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